AGA治療薬プロペシア詳細
AGA治療薬プロペシア詳細 | |
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薬剤名 | プロペシア |
製薬会社 | MSD社 |
有効成分 | フィナステリド |
薬剤画像 | ![]() |
用量 | 0.2mg・1mg |
主な効果 | AGA治療(薄毛対策) |
主な副作用 | 性欲減退・勃起不全 |
薬剤の特徴 | 5年継続服用で治療実績98% |
デメリット | 服用中は献血不可 |
プロペシア (一般名:フィナステリド finasteride )

プロペシア(フィナステリド)は元々1991年に開発が始まり、1992年に前立腺肥大症の治療薬として「プロスカー」という商品名で認可された薬剤です。その後、服用者に副作用として多毛症状がみられたことから、男性型脱毛症(AGA)に対して効果があることが分かり、1997年にアメリカのFDAから男性型脱毛症の治療薬として認可されています。現在では世界60カ国以上で承認されている、AGA治療の標準的な薬剤です。日本では2005年に厚生労働省から承認を受け、MSD(旧万有製薬)社より販売が開始されています。
プロペシアの成分であるフィナステリドは薄毛・AGAの原因物質である男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制します。
プロぺシア(フィナステリド)の作用機序
ヒトの髪の毛は「ヘアサイクル」といって、伸びては抜け、また新しく生えるといった事を繰り返しています。ヘアサイクルには6年ほどの周期があり6年間成長してその後脱毛します。
DHTはヘアサイクルに作用し髪の毛の成長を抑制します。そうすると髪の毛は長く、太くなる前に成長が止まり、脱毛してしまいます。十分に育たない、細く、短い髪の毛が多くなると全体として薄毛が目立つようになります。
プロペシアはDHTの産生を抑制するため元のヘアサイクルに近い状態にして脱毛を抑制し、産毛をはやしてくれる薬剤です。メーカー発表の資料によると、服用者の約98%において3年間AGAの進行が確認されなかった、と報告されています。このことからも、AGAの進行抑制に絶大な効果があることが伺えます。
しかし髪の毛の増毛効果については頭頂部での著明改善(髪の毛が増毛)は6%、前頭部で2%程度に留まりますので、それ程期待できません。プロペシアの主な効果はAGAの進行抑制です。大部分の人にとっては進行が止まる、現状維持程度のお薬とお考えください。
このようにプロペシア単体での増毛効果はあまり期待できないため、AGAの進行抑制に加えて増毛を希望される方は、髪の毛を生やす効果が期待できるミノキシジルとの併用が必要になってきます。
ユナイテッドクリニック各院ではミノキシジルも取り扱っております。
プロぺシア(フィナステリド)のジェネリックについて
プロペシアは2015年に特許が切れたためジェネリック医薬品が日本でも発売開始されています。2015年4月にフィナステリド「ファイザー」がすでに発売されており、今後数社からフィナステリドのジェネリック医薬品が販売される予定です。
ユナイテッドクリニック各院においてもプロペシアのジェネリックであるフィナステリド1㎎「ファイザー」を取り扱っております。プロペシアジェネリックの有効成分はプロペシアと同じですので、効能・効果も同じです。価格はジェネリックの方が安価ですので大変人気です。
プロぺシア(フィナステリド)の効果
プロペシアは服用してすぐAGA改善効果を実感できるお薬ではありません。効果が早い方でも通常は抜け毛の量が減り、生え際に新たなうぶ毛が確認できるまでに3ヵ月(12週)程度の期間が必要です。
通常は効果発現までに6ヶ月(24週)程度かかります。服用を約6ヶ月続けると4人に1人は効果を確認できます。 1年~3年ほど続けて頂くことで、多くの方々が抜け毛が止まった、と実感できるようになります。 ※効果の程度には個人差がございます。
プロぺシア(フィナステリド)の副作用
日本での臨床試験の結果、およそ4.0%(276例中11例)に副作用(臨床検査値異常を含む)が確認されています。主な症状はリビドー(性欲)減退1.1%(3例)、勃起機能不全0.7%(2例)等と言われています。
稀に、食欲不振、全身倦怠感(肝機能障害)の症状が出ることがありますので、異常が認められた場合は投与を中止するなどの処置が必要となります。
プロぺシア(フィナステリド)の服用方法
1日1錠を毎日服用してください。服用する時間の指定はございませんのでご自身の服用しやすいタイミングで飲んでください。