ED治療薬レビトラ詳細
ED治療薬レビトラ詳細 | |
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薬剤名 | レビトラ |
製薬会社 | バイエル薬品 |
有効成分 | バルデナフィル |
薬剤画像 | ![]() |
用量 | 10mg・20mg |
効果が出るまでの時間 | 15分~30分 |
効果持続時間 | 5~8時間 |
食事の影響 | 受ける |
主な副作用 | 顔の火照り・目の充血・頭痛・動悸・鼻詰まり・視野が青色調に見える |
薬剤の特徴 | バイアグラと類似 効果が出るのが早く硬さが出やすい薬剤 |
デメリット | バイアグラ、シアリスより禁忌薬が多い 65歳以上は20mgが適応外 |
レビトラ(一般名:バルデナフィル塩酸塩水和物 vardenafil hydrochloride hydrate)
ED |
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レビトラ(バルデナフィル)はバイアグラ(シルデナフィル)の次にバイエル社から発売された世界で2番目のED(勃起不全)治療薬で、日本では2004年に認可されました。 バイアグラよりも即効性があるため早く効果が出るうえに、食事やアルコールの影響を受けにくいことが利点で、改良版のバイアグラとも言われています。バイアグラの短所である・「副作用」・「食事の影響」・「効果が出るまでの時間」などの点において改善されており、ユナイテッドクリニックにおいては1番処方割合の高い、非常に人気の薬剤です。
ED治療薬は勃起を硬く維持することができるため、早漏症(PE)の改善作用もあるとされていますが、特にレビトラは10mg以上の服用でバイアグラ、シアリスと比較して早漏改善作用(射精時間の延長)が大きいとの結果が報告されています。
レビトラ単剤服用の早漏改善効果は早漏治療薬であるプリリジー(ダポキセチン)よりは劣りますが、早漏治療薬との相性はED治療薬のなかでは一番よいとされており、レビトラとプリリジーを併用することで相乗効果が期待できます。プリリジーの射精時間の延長効果は服用前の3~4倍と言われ、1分未満の方の射精時間を4分以上に延長します。
EDと早漏両方でお悩みの方にはレビトラはお勧めの薬剤です。
レビトラ(バルデナフィル)の効果
レビトラの主成分であるバルデナフィルはバイアグラの主成分であるシルデナフィルよりも水に溶けやすい性質なので体に吸収されやすく、「即効性」のある薬剤です。
服用から約10~30分程度で効果が出始め、服用後45分程度でその効果が最大値を迎えます。10mgであれば服用から約4~5時間、20mgであれば約8~10時間程度は効果が維持されます。ただしバイアグラと同じく性欲増進や性感染症予防効果はございません。
用量は5mg製剤と10mg製剤と20mg製剤があり、一般的な用量は10mgです。20mg製剤は10mg製剤で効果が表れにくい方や、糖尿病などの影響でEDの症状が強く出ている方に処方します。ただしレビトラ20mg錠は65歳以上の方には適応がありません。
レビトラ(バルデナフィル)の服用方法
レビトラはバイアグラと比較して食事やアルコールの影響を受けにくい薬剤です。
ただし万全を期する際には空腹状態での服用が望ましいです。また油分の多い食事を摂取すると薬の効果に影響が出やすいので、服用前には油分の多い食事はなるべく控えてください。
食事をする際には空腹時に服用することでレビトラの成分を体に吸収させておけば、食事の影響を受けにくいです。食後に服用する場合はなるべく油分を控え、腹7分目くらいにおさえ、1~2時間程度間隔をあけてからの服用をお勧めします。
またバイアグラと同様に過度な飲酒はレビトラの勃起改善効果を阻んでしまいます。過度な飲酒後に服用した場合、十分な効果が出ないことを考慮のうえ、ご使用ください。
レビトラ(バルデナフィル)の効果判定について
レビトラ(バルデナフィル)は体調や食事・アルコールの影響を受けますので、効果にムラが見られることがわかっています。1回飲んだだけで判断せずに、最低5~6回は試したうえで効果を判断してください。
レビトラ(バルデナフィル)処方の副作用
レビトラはバイアグラに比べ副作用が少なく、海外の他のED治療薬を含め即効性のED治療薬の中では最も副作用が少ないことが知られています。また食事・アルコールの影響も受けにくくなっています。レビトラの副作用発現頻度はバイアグラの副作用発現頻度より15%程度も低い数値です。
主な副作用はレビトラの効果が現れると同時に「顔のほてり」「目の充血」等があります。これらは効果の発現の合図として捉えていただくとよいでしょう。
その他に「頭痛」「動悸」「鼻づまり」「目の奥の痛み」や、光に過敏になり色が変化して見えたりすること(青視症)などもありますが、作用している4~6時間で症状がおさまるようであれば、あまり気になされなくても大丈夫です。
頭痛がひどいようであれば、ロキソニン等の頭痛薬を使用されても問題ありませんので、一緒に使用するとよいでしょう。ユナイテッドクリニックでもロキソニンを取り扱っておりますのでご利用ください。
レビトラ(バルデナフィル)の禁忌
以下の方はレビトラ(バルデナフィル)を処方することができません。
①硝酸剤を使用中の方
②レビトラを服用して過敏症(アレルギー)を起こしたことのある方
③心血管系障害などにより医師から性行為が不適当だと診断された方
④先天的に不整脈がある方、現在、抗不整脈薬(*)を使用中の方
⑤最近6ヵ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を起こしたことのある方
⑥重い肝障害のある方
⑦血液透析が必要な腎障害のある方
⑧低血圧や高血圧の方(最大血圧<90mmHg、最大血圧>170mmHg又は最小血圧>100mmHg)
⑨不安定狭心症の方
⑩抗ウイルス薬(HIV治療薬)、内服の抗真菌薬を使用中の方
⑪網膜色素変性症(進行性の夜盲)の方
ご不明な点がございましたらお気軽にユナイテッドクリニックの医師にご相談ください。