早漏治療
早漏とは
日本ではおよそ100万人以上の方が早漏症の悩みを抱えていると言われます。早漏症は英語表記だとPremature Ejaculationと言い、PEと略されます。
早漏症という言葉の元来意味するところは、性交時にパートナー(女性)が性的な満足を得ないうちに男性が射精してしまうことでしたが、実は早漏に明確な定義というものは未だに定められていません。そのため早漏に対する定義は様々あります。
2008年に米国泌尿器科学会が発表した早漏の定義では『毎回またはほぼ毎回、女性器への挿入後1分以内に射精、もしくは挿入前に射精してしまうこと』が前提となっており、
治療の対象となる早漏の要件としては
①射精がいつも膣内挿入前または挿入後1分以内に起きる。
②膣内挿入後、射精を遅らせることが全くあるいは殆ど出来ない。
③性交が苦痛、悩み、フラストレーション、あるいは性交の回避といった消極的な行動。
の3つに分けられています。
また、別のデータによると一般男性の射精までの時間は平均6~7分程度はかかりますが、早漏の方は平均2分弱程度と報告されています。
このように現代では早漏は「射精に至る時間が短いこと」を意味するようになってきており、おおよそ1~2分程度のうちに射精するケースを早漏症と判断しています。ただし、射精までの時間が短いとしてもパートナーに性的な満足をもたらしているケースは早漏症とは判断していません。
早漏の原因
早漏症を引き起こす詳細な要因は現在においても不明です。以前は陰茎の皮膚が過敏であることによる、と考えられていましたが、近年ではストレスや不安等の精神的要因が主な原因ではないか、という考え方が主流となってきています。
早漏には大きく終生早漏と後天的早漏の2つに分けられます。
終生早漏は初めての性行為から早漏症状があり、一度も改善したことのないものを指すため先天的なものであると考えられます。
それに対して後天的早漏は、長期禁欲期間後、加齢、ED、疲労、不安、ストレス、早く射精する習慣、パートナーからの要望、腰痛、多発性硬化症、などの原因により、初めはなかった早漏症状が特定の原因によって新たに生じたものを指します。
どちらのケースにおいても、脳内で過度に性的興奮を起こしてしまった結果、射精までの時間が短くなってしまうと考えられています。

こうした早漏の男性には早漏治療薬であるプリリジー(ダポキセチン)が効果的です。
また、ED(勃起不全)が原因で後天的に早漏となってしまうケースも多く、これにはED治療薬であるバイアグラ(シルデナフィル)やレビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)なども有効であるとされています。
しかし、慢性尿道炎、慢性前立腺など器質的な疾患によって早漏症となった方は原因疾患の治療が必要と言えます。
治療の流れ
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